2008年 01月 28日
NKSアーキテクツ見学会 |
日曜日にスタッフの笠置とヒラノとともにNKSアーキテクツの北九州の
クリニックの見学会に行って来ました。
かねてからNKSの末廣さんたちの作品は、凡庸ではなく刺激的であり
用途や機能が変わっても、常にコンセプチュアルな方向を失わずに
作り続けている姿勢に大変興味を持っています。
求められている機能を踏まえながらも、常に今までにないものを
提案されており、お話を伺ってもコストを含めた合理性の中での
試行錯誤をされており、絶対にぶれない軸足がしっかりしているからだと
思いました。
医療施設の機能優先の条件の中から、今までにないコンセプトを見つけていく
ことができる高い能力と、構成と構造との整合性を踏まえた実行力とデザイン
において群を抜いています。
今回のクリニックは、家型をした9つの箱に機能が集約され、内部の動線的通路
は集落の街路として扱われています。特に面白いのは、家型の形状としての
斜め壁とフラットな屋根との造形的関係性において、これまで見たことのないとても
新鮮な感覚を覚えました。
家型の箱は、構造的解決を踏まえ、交互に向きを変えて配置されていますが、
それが外部においては、単調さを打ち破るものになっており、内部においては
複雑な見え方につながっています。
みんなー!医療施設でも、もっとがんばれるよー!!と勇気を与えてくれる見学会でした。
by oishiatelier
| 2008-01-28 21:05