2017年 11月 08日
スリービーポッターズ ゲストハウス |
9月に「クライアントの車」という題でブログを書かせて頂いたところ
10月に入り、ワインレッドのボルボに15年近く乗られている
shima styleの施主である(タナッチ)田中さんが
アトリエに愛車の写真を持って寄られました。
当時からずっと乗り続けられていることをうっかり忘れていました。
お詫びし雑談しているなかで
糸島の野北から芥屋に向かう海岸沿いの道路に面して建つ元リコーの保養所を
スリービーポッターズがゲストハウスとしてリニューアルされ
それのお披露目と北欧デザインについての勉強会を兼ねた集まりが
10月末の土曜日にあるらしく
その企画に関わっているということでした。
そこで彼に頼み込み参加させてもらうことにしました。
当日は、あいにく小雨が降る天気となりましたが
野北より芥屋に向けて海岸沿いを走ると
生い茂る緑が途切れたところに広い駐車スペースを伴った建物を見つけました。
集まった人数は20名ぐらいで
まずは、スリービーポッターズの運営会社である株式会社ウィークスの代表である
長坂・石井ご夫妻、ウィークスはBo Conceptや北欧家具を取り扱っている
H.L.Dの運営もされており、以前、輝国の施主の夕食会に呼ばれ
1回ほど面識がありました。
東京のハーマンミラージャパンのマネージャーをされている斉藤氏
清水建設九州支店、設計長の佐藤氏及び会社の人間多数
さらに地元のレジェンドとして
芝崎氏(文具メーカーhightideの元オーナー)と
サンセットオーナーである林氏
以上がメンバーでした。
面白いのはそれぞれがいくつもの繋がりの輪が
重なりあった集まりになっていることで
1、長坂夫妻とハーマンミラーの斉藤氏は家具の仕事を通しての知り合いですが
斉藤氏は、宇都宮でネット家具ショップVANILLAを運営している
当アトリエの元スタッフである岩佐由香のご主人と
仕事上のお付き合いがあるとのこと
(岩佐は田中氏自邸Shima Styleの担当スタッフ)
2、ハーマンの斉藤氏は、現在1年だけ福岡に来られている清水建設の佐藤氏と
たまたま偶然、関東での渓流釣りの仲間で知り合いとのこと
3、長坂夫妻は以前からゲストハウスの敷地として糸島地区の土地を探されて
おり土地探しのお手伝いをされていたのが芝崎氏で、
芝崎氏と田中氏(タナッチ)が地元糸島仲間で繋がっていること
4、田中氏は杭の施工会社に勤務されており清水建設の構造家でもある佐藤氏と
仕事上での知り合いであるともに佐藤氏が熱烈な北欧デザインのファンである
ことで今回の企画となったこと
5、ボクは長坂・石井夫妻とは先ほど述べたように過去に1度面識があるとともに
田中氏自邸の設計者であり、実はこれは話していませんが
清水建設構造設計部における佐藤氏の元上司にはボクが独立前に勤務していた
山田守建築事務所の山田達郎氏の娘婿で現会長である東氏がおり
東氏も一時期転勤で九州支店にいたこと
以上いくつもの知り合いの輪が重なり合った集まりでした。
勉強会は、ハーマンミラーの斉藤氏の司会で始まり
まずは長坂・石井ご夫妻がゲストハウスを建てたいと思うきっかけとなった
ミシガン湖にあるハーマンミラーのゲストハウス「マリーゴールドロッジ」に
長坂・石井ご夫妻と宿泊された旅のご紹介をされ、その後糸島のゲストハウスの
お披露目となりました。
(ゲストハウス受付、家具は全て北欧の家具で統一されています)
(宿泊スペースは1,2階、6室ほどで各室より海を眺めることができます)
(波打ち際までが敷地となっており、海との間には何も建ちません)
(1階のこの部屋はアルネ・ヤコブセンの家具で統一されています)
(1階の浴室からはガラスの引き戸を引いて外に出ることができます)
玄関灘を眺める糸島にリコーの保養所としてあった
この建物の古い雰囲気を残しつつ、
ミッドセンチュリーや北欧の家具を組み合わせ、
ゆったりとした時間軸を感じさせるゲストハウスにしたいとのことでした。
その後、ゲストハウスのランチをみんなで食べ、午後の部として
長坂・石井ご夫妻のフィンランド、アルヴァ・アールトの旅のご紹介で
お二人からは、フィンランドの自然との共存した生活のあり方を
日本にも取り入れたいという強い思いがあるように感じられました。
そして佐藤氏によるアルネ・ヤコブセンの旅のご紹介。
東京から転勤で来られたという佐藤氏は、構造家という技術者的イメージからは
かけ離れ、デザイナーといってもよいぐらいデザインに対する理解力があり
ゼネコン設計部のレベルの高さを垣間見たような気がしました。
田中(タナッチ)さんありがとうございました!
by oishiatelier
| 2017-11-08 22:31